株式会社ホーリーツリー代表
山中シゲノブです。
ひとはどんな時に不安になるのかを考えてみました。
人間はどんな時に不安になるのかが分かりました。
では、不安から完全に逃れることは可能でしょうか?
それは、不可能です。
未来・将来がない人はいないし、それを考えないひともいません。
もし仮に、「不安がまったくない世界」があったらどうでしょうか?
不安で悩んでいる方にとっては、夢の世界に感じるられるかもしれませんが、果たして本当にそうでしょうか?
不安がない、という事は、全てに確実性があるということです。
すべての事象は自分の制御下です。
自分の行動に対して、相手がどのような反応をするのか、手に取るように分かる。
明日、何が起こるのか、全て把握している。
という事ですよね。 確かに、これなら不安は感じないでしょう。
「明日のセミナーの成功率は100%。絶対に失敗しないことが分かっている」
「明日、事故に遭う確率は0%」
こう分かっているので、明日への不安は0です。
でも、それって楽しいでしょうか?
僕なら、生きる意味を失ってしまうと思います。
分かりきった毎日をただただ過ごすのは非常につらいことだと思います。
全て決まりきった人生を決められた通りに生きていく。
不安はなくなるかもしれませんが、生きる楽しさやワクワク感もありません。
このように「不安のない世界」を考えてみると、不安というのは必要なものでもあるのだ、という事が見えてきます。
過剰な不安が害なだけであって、適度な不安は人生をより豊かにするために、必要なものでもあるのです。
私たちは不安から逃れることはできません。
しかし、不安は私たちにとって必要なものでもあるのです。
この事に気づくと、 不安は、敵対視するのではなく、
「上手く付き合っていく必要があるもの」
という捉え方をすべきだと気づきます。
まずはこのことに気づくことが、不安を上手に解消する第一歩なのです。