株式会社ホーリーツリー代表
山中シゲノブです。
ここに高層マンションがあるとします。
人は自分の住んでいる階から物事を判断します。
1階の人は50階の人の考え方は理解しがたい。
でも、50階の人は1階の人の考え方をある程度は理解できるんです。
なぜなら、自分も昔は1階に住んでいたから。
これを例えるなら月20万の月収の人から見ると月500万の月収の人はどう映るでしょう。
羨ましい?
妬ましい?
そんなにお金があってどうするの?
まぁ、色んな妄想ができますよね。
でも、月500万の月収の人は390万を投資に毎月使い、さらに上手くいっていないかもしれない。
毎日が不安で不安でたまらないかもしれない。
これは極端な例ですが、「お金のブロック」は様々な影響をココロに与えるんですね。
お金という基準がいつの間にか、人を見る基準になっているんです。
そして、内面をわからずに表面だけを見て判断しがちなんですね。
1階の人は50階の人を見て
「景色が良くていいな~。そんなところに住みたいな~」
と言います。
でも、50階の人は真上の部屋の騒音で実は悩まされているかもしれません。
そして、50階の人は最初から50階に住んでいるわけではないんですね。
1階から2階。2階から3階。コツコツと気がつけば50階だっただけ。
引っ越してきた1階の人はそれさえも知らないんです。
だから、簡単に50階に住もうと一生懸命にエスカレーターを探しています。
300階に住んでいる人がこんな話をされました。
「ある質問をよくされます。なぜ有名な人達と知り合いなんですかって聞かれるけど、本当にため息がでます。皆、無名だったころからの仲間なんです。それが、たまたま有名になっただけのこと(笑)」
誰もが最初は1階の住人。勿論お隣さんも最初は1階の住人なんですね。
そう、実はこの高層マンション。
階段しかなかったんですね。
※※※
人生は一冊の書物に似ている。
馬鹿者たちはそれはパラパラとめくっているが、
賢い人間はそれを念入りに読む。
なぜなら、彼はただ一度しか
それを読むことが出来ないのを知っているから。
ジャン・パウル