不安の正体を突き詰めてみる

株式会社ホーリーツリー代表
山中シゲノブです。

 

 

不安に襲われたらまず、

「この不安の正体は一体なんなのか?」

を深く掘り下げてみましょう。

相手のことをより確実に知ることができれば、不安はそれだけで低下します。

なるべく客観的に俯瞰するため、頭の中で考えるだけでなく、ノートに書いたりしましょう。

その方が冷静に、多角的に評価することができます。

チェック何に対して不安を感じているのか?

チェックその件に関して、現実的に取れる対策はないのか?

こういったことをとことん追求してみるのです。

 

 

 

たとえば、明日のセミナーが成功するかどうかが不安なんだ、という事に気づいたら、今出来ることはセミナーの精度を高めることだけだと分かります。

自分ではこれ以上できないと思えるくらい、精度が高まっているのであれば、もう他にすることはありませんから、「あとは自分の力ではどうもできない」とあきらめもつきます。

まだ高めることが出来そうなのであれば、今すべきことはオロオロすることではなく、セミナー資料と向き合うことしかない、と気づくでしょう。

また、不安を深く掘り下げることで、実は不安の正体はたいしたものではなかった、という現実に気づけたという例もあります。

「不安で不安で仕方ないんです。なんとかしてください!」

と取り乱してセッションルームに来た相談者がいました。

 

しかし、まずはセッション中に一緒に不安を掘り下げてみたところ、

チェック元々の原因は、子供が夜中に高熱を出して体調を崩したこと。

チェック今は、小児科を受診し、原因も分かってお薬で良くなってきている。

チェックでも、夜中にパニックになってしまったことが尾を引いていた。

チェック別に今は他に不安な出来事は思い当たらない。

というお話でした。

 

ここまで話して、相談者は自分で、

「あれ?よく考えたら今は何も不安なことってないですよね・・・」

と気づき、安心され、以後はすっかり落ち着きました。

解決してしまった今となっては笑い話ですが、不安はどんどん不安を呼ぶ習性がありますので、
不安になっているときは冷静に判断できていないことがあります。

最初のタネはほんの小さなことでも、それがすでに解決していることでもどんどん増幅していることがあるのです。

根本をしっかりと見つめなおしてみれば、案外それはたいしたことはないものかもしれませんよ。

不安は、まずは正体をしっかりと冷静に・客観的に見極めることが大切なのです。